口腔ケア、口腔管理を行うことにより誤嚥性肺炎のリスクが下がったり感染症予防効果がある、間接的に認知症予防効果がある等ということは広く知られています。

「でも、歯みがきって毎日自分たちでしているのにわざわざ衛生士さんにしてもらわないといけないの? 🤔 」
「結構な頻度で、定期的に歯医者さんにきてもらう必要があるのかしら? 🤔 」
こういったお声もよく聞きます。
「ご自分で毎日きれいに清掃できる方は間隔をあけての受診で問題ありません。 😄 」
とお答えします。
しかし、高齢者の方の特徴として、
1 ポケットが深く歯ブラシが届かない。
歯周ポケットが3ミリ以上は歯ブラシが届かないとされていますが、高齢者の方は歯周病が進行しているケースが多く、4ミリ以上の歯が多数認められます。そうするとご自分だけの清掃では歯周病は進行していく一方です。😔
2 歯がない部位が多い
欠損歯があると隣接歯は隙間の面も清掃が必要ですが、歯ブラシはまず当たりません。また、残っている歯が間隔あけて3本などという方は一本ずつ歯の全周を磨かないといけませんが、かなり困難です。私も矯正のため抜歯をしたので歯がぬけている状態ですが磨きにくいことこの上ありません😵「歯が少ない人は清掃する時間短そう、、🤔」などと思っていたこと、衛生士さんに謝罪したい気持ちです
3 ご本人が上手に磨けない
歯みがきって意外と手がつかれますよね。手を挙げた状態で揺らし続けるって結構体力を使います。なので高齢になると歯みがき時間が短くなってしまう傾向があります。またご本人の清掃ではなく介護者の方の清掃になると開口してもらいながら、誤嚥しないように、と注意事項がたくさんの中の清掃です。かなり困難を極めます
上記のことからも専門的口腔ケアの必要性がご理解いただけるのではないでしょうか?
「もう歯も少なくなっているし、そんなにしなくても入れ歯でいいです」
とおっしゃられる方。
歯が残っている部分入れ歯と、歯のない総義歯では食べられるものが全く違います。
部分入れ歯は金具がかかっていますが、総義歯は粘膜に真空状態でくっついているだけです。
前歯などで噛むことで空気が入ると外れるようになっていますので、前歯で噛まなければならないものは相性が悪いなど、食に制限がかかります 😢
少しでも歯を残しておけば、入れ歯であっても食事がとてもしやすいのです
🍣
「専門的口腔ケア」が高齢者の方の健康維持にどれだけ必要か、少しは伝わりましたでしょうか。

適切な口腔ケアを受け、なるべく長く歯をしっかりと残して、なるべく長くおいしくお食事をとることで健康を保っていきましょう。
歯は食事と密接、食事は健康のかなめです 🍱
では、近頃すっかり寒くなってきましたので、暖かくしてお過ごしください
😄